[言わせて]豊かな自然と資源 「環境先進観光都市」に=楠見博さん /宮崎

宮崎県の気候は年平均気温が17度、年間降水量が2435ミリと温暖多雨で、日照時間も2103時間(全国3位)と恵まれ、さまざまな動植物の成長に適した自然条件を有しています。
 未利用の資源として、農水産業分野では生産過程で排出される残渣(ざんさ)や家畜のふん尿があります。林業分野では間伐されない間伐材、山に放置された間伐材、製材過程の廃材。生活分野では生ゴミ、下水汚泥など大量の有機物や有用資源が、ゴミとして焼却や埋め立てによって最終処分されたり、放置されています。この未使用の有機物を資源として利用するバイオマス循環型システムを考えることは、21世紀の本県に課せられた重要問題です。
 現在、県は国に「天然ガス利用促進特区」申請をしています。認められれば宮崎の地下に埋蔵されている日本有数の約280億立方メートルの天然ガスの利用が可能となり、これに伴う天然ガス及び水素に関連した産業振興が期待できます。日向灘海底にはメタンを主成分とするシャーベット状の「メタンハイドレート」が豊富に埋蔵されており、この利用も大いに期待できます。
 石油に代わって水素をエネルギー源とする「水素社会」が、2010年にも到来すると期待されています。バイオガスプラントによって地上の有機性廃棄物などからメタンと水素を作れます。地下の天然ガスなどからもたくさんの水素を取り出せます。
 この地上と地下の資源を有効利用し、燃料電池などのクリーンエネルギーを積極的に導入すれば、世界に先駆けた地球温暖化防止策を実現できます。その結果、宮崎は世界から脚光を浴び、21世紀の新たな「環境先進観光都市」になります。それは観光関係のみならず、広く各産業、地域経済の発展にも大きく寄与することでしょう。宮崎だからこそできる構想を、次回から提言していきます。(宮崎市在住)
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by 00mt082 | 2004-04-02 01:31 | 環境ニュース
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