[奈良からNPO]手作り工房「木の子村」

◇自然とのふれあいを共有--メンバー・川波太さん(43)
 ◇大和高原で野菜作り--公務員や自営業ら30人
 会の始まりは92年。県の地域おこしの活動で知り合った男性らが、丸太小屋作りや、親の背中が見える地域社会づくり、里山と農業の振興といったそれぞれの夢に共感し結成した。互いの夢を応援しあうのが目的。天理市上仁興町と桜井市笠にまたがる大和高原の一角に活動の拠点を置く。
 現在、会員は県内を中心に約30人。公務員や会社員、自営業、農業、一線をリタイアした人と職種はさまざまだ。子どもの情操教育や、田舎暮らしへのあこがれなど目的も違うが、自然とのふれ合いを楽しむという点はみんな共通する。
 高校で生物を教える川波さんは畑の責任者。30アールの畑では、農薬を使わない野菜作りを目指す。今はタマネギ、ジャガイモの収穫を待ち、夏にはカボチャやサトイモ、黒豆を植える。「農薬漬けの野菜作りをおかしいと思う人も多い。無農薬でもできることを証明したかった」と話す。
 川波さん自身の夢は、農場を核とした循環社会のモデルケースの実践だ。生ゴミはたい肥となって野菜を育て、二酸化炭素は収穫物となり、そして人間の助け合いや思いやりは健康や豊かな五感、知恵となる。試行錯誤を経て、畑は軌道に乗り始め、夢は現実になりつつある。
 現在の活動のメーンは畑だが、近くにある丸太小屋の作製もゆっくりと進んでいる。一昨年からは、地元の環境保護団体と共催で植林を行う「水源の森づくり」も始めた。今年は一般参加者も募って、棚田の米作りやシイタケの栽培も行う。「自然保護というより、地球への恩返し。自分たちも楽しみ、さらに地域社会の手助けをしながら、里山などの環境を守っていきたい」と、言葉に力を込めた。【中本泰代】(毎日新聞)
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by 00mt082 | 2004-04-17 01:34 | 環境ニュース
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