竹の侵攻、猛烈加速 スギ、ヒノキ息絶え--日田地方、NPOなど調査へ /大分

◇かん養保水力低下も懸念--採算割れ、高齢化でヤマ放置
 日田市・郡内で、スギ・ヒノキ林や広葉樹林内への竹の侵攻が勢いを増している。日田市役所勤務で森林インストラクターの財津忠幸さん(61)は「このままでは暴れ放題の竹山になり、水源かん養の保水力が失われるばかりか美観も損なわれる」と警鐘を鳴らし、NPOひた水環境ネットワークセンターや日田市民環境会議・水と森部会などが連携、実態調査に乗り出す動きも出ている。【楢原義則】
 天瀬町近原地区のスギ林。モウソウチクにぐるりと包囲され、土中の養分を奪われるのか息も絶え絶えの風情だ。財津さんは「日田地方だけでなく、県内や九州でも同様の光景が広がっているのではないか」と話す。
 竹の侵攻は平成に入って顕著になり、91年の台風などによるスギなどの風倒木被害や放置林の増加、近年の原木価格採算割れ、林業従事者の高齢化などを背景に猛烈加速したという。
 「かつて竹材は細工物や家造り材料に使われ、タケノコは庶民の台所を潤した。土砂崩壊防止効果もあり、竹林管理は行き届いていたが、生活様式の変化から放置されるようになった」「半面、竹がスギ林などに侵入すれば親の敵のように伐採した林家も、原木価格割れや高齢化などでヤマを手入れしなくなった」と分析する。
 財津さんが理事を務める水環境ネットワークセンターや、会員である水と森部会のほか、1月の日田自然愛好会総会でも問題化。実態調査に乗り出し、「土砂崩壊防止の竹林を除き、経済林や広葉樹林内に進入した竹を伐採して本来の里山林に戻すべき」と山林所有者の理解や協力を働きかける方針。(毎日新聞)
[5月8日21時2分更新]
[PR]
by 00mt082 | 2004-05-09 02:07 | 環境ニュース
<< 敦賀火電、木片燃料に発電試験 ... 社説=多彩な地域へ 発想転換を... >>