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森をはぐくむ紙の缶、メーカーなど30社が普及協設立

自然環境に配慮し、金属缶に代わる紙製の「カートカン」を普及させようと、「森を育(はぐく)む紙製飲料容器普及協議会」が14日、東京都内で設立された。

 すでに使い始めている飲料メーカーや、製紙会社など計30社が参加、会長には最初に採用した飲料メーカー「ポッカコーポレーション」(名古屋市)の内藤由治(よしはる)社長(57)が就任した。

 「カートカン」は紙製の容器を意味する英語「カートン」と「缶」を組み合わせた造語で、凸版印刷(東京)が1996年に開発した。紙の原料に国産の間伐材などを約30%使っている。飲料を飲み終わった後は、牛乳パックと同様にリサイクルできる。

 間伐材は森林の生育を促すため、密生した木の一部を伐採したもの。間伐材が活用され、林業者の採算が取れるようになると間伐が進み、山の荒廃防止につながると期待されている。地球温暖化の抑制にも一役買いそうだ。

 仮に1億本が使われると、東京の日比谷公園(約16ヘクタール)ほどの森の間伐が進む計算という。

 また、カートカンは自動販売機で取り出し口に落ちた時に大きな音がしないため、病院などに向く。安全面から金属缶を導入していない野球場などにも設置できる。

 国内の約35社がすでにお茶やコーヒー、ジュースなどの容器として使っているが、ソフトドリンク飲料の容器に占める割合は現在約0・1%。カートカンの価格は、数十万本単位ならば、金属缶より安くなるという。(読売新聞)
by 00mt082 | 2004-04-15 00:42 | 環境ニュース
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